廃品回収と環境問題
自治体によるゴミ収集も、環境問題に配慮して、「資源ゴミ」と言った名称で、ずいぶんと細分化されて回収されるようになりました。これは、一種の廃品回収と言えるでしょう。
そう言った廃品回収で集められた衣類の中でも、綿のものはウエスなどに加工されます。このように、リサイクルできるものは、再利用されているのです。廃品回収を行ったものは、その後どのようになるのか、知られていないことが多いですね。リサイクルできるものはリサイクルをして、環境に対する影響が考えられるようになってはきています。資源循環型社会を目指して、いろいろな取り組みをしていくように社会で考えていかなければいけません。この取り組みが、次の世代のためになり、地球のためにもなり、人にやさしい環境づくりになるのです。
しかし、回収されたペットボトルがリサイクル業者に引き渡されずにそのままゴミとして廃棄されていたり、「再生プラスチック製品」という表示がついている商品であるにもかかわらず、新しいプラスチックで作られていたりといった、「リサイクルの闇」問題もしばしば報道されるので、常に目を光らせている必要はありそうです。
廃品回収を行うといろいろな廃品が集まります。現代は「物余り」ですから、どこの家庭でも「まだ使えるが使わない物」は押し入れの中や物置にゴロゴロしていることでしょう。「ご家庭で不要になったものを引き取ります」と触れ回れば、「渡りに船」と「これ持ってって!」と声が掛かることは、想像に難くありません。
しかし、引き取ったはいいものの、その中でもリサイクルショップに売れそうなもの、売れなさそうなものがはっきり分かれることは事実。廃品回収業者の利益の仕組みは、リサイクルショップに回収したものを売ることです。そして得たお金で会社の運営費などの必要経費、売れなかった物(=ゴミ)の処理代などをまかなって成り立っています。
従って、少しでも高く転売できそうな物を多く回収することを目的としていますので、当然、悪質な廃品回収業者も出てきます。
地域での廃品回収などの際に、リサイクルショップに売れそうなものだけを引き取り、古紙や空き瓶などリサイクルショップに売れないものは引き取らないというケースもあるようです。地域での廃品回収のシステム崩壊につながりかねないとして、問題も生じているようです。
いずれにせよ、環境問題と廃品回収は、これからますます関心を集めそうですが、まだまだ改善しなくてはならない点もたくさんあります。
私たち一人一人が、物を買いすぎないようにしてゴミを少しでも少なくすることや、有効利用することに意識を高めていきたいものです。
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